好きな人を忘れたいのに忘れられない——その気持ちの扱い方
忘れたいのに、忘れられない。
忘れようとするほど思い出す。
「もう考えない」と決めた5分後には、またあの人のことを考えている。
この矛盾が、いちばんつらい。
「好きな人 忘れる方法」で検索して、ここにたどり着いたのかもしれません。
でもこの文章には、忘れるための方法は書いてありません。
代わりに、「忘れられない自分」との付き合い方について、少し書いてみます。
「忘れよう」とすると、逆に忘れられなくなる理由
心理学には「シロクマ効果」という有名な現象があります。
「シロクマのことを考えないでください」と言われると、逆にシロクマのことしか考えられなくなる。
好きな人を忘れようとする行為は、まさにこれと同じです。
「忘れよう」と思うこと自体が、相手を思い出すトリガーになっている。
だから、忘れられないのはあなたの意志が弱いからではありません。
脳の仕組みとして、当たり前のことなのです。
まず「忘れなきゃ」をやめてみる。
それだけで、ほんの少し楽になることがあります。
忘れるのではなく、「距離を変えていく」
忘れられないなら、忘れなくていい。
その代わり、その気持ちとの「距離」を少しずつ変えていくことはできます。
たとえば今、あの人のことを考えるとき、胸がぎゅっと締めつけられるかもしれない。
でもいつか、同じことを思い出しても「ああ、そんなこともあったな」と、少しだけ遠くから見られる日が来ます。
その距離は、無理に作るものではありません。
少しずつ、気持ちと向き合う中で、自然と変わっていくものです。
その「向き合う」ひとつの方法が、言葉にしてみることです。
言葉にすることで、気持ちの輪郭が見えてくる
「好きな人を忘れたい」——
でも、何が忘れたいのでしょう。
笑顔?声?一緒にいた時間?
それとも「好きだった自分」を忘れたいのでしょうか。
書いてみると、自分が本当は何に苦しんでいるのか、少しずつ見えてきます。
「会いたい」のか「認めてほしかった」のか「悔しい」のか。
気持ちに輪郭が見えると、その感情に振り回されにくくなります。
見えないものは怖いけれど、見えたものは少しだけ扱えるようになる。
忘れなくていい。でも、言葉にしてみることで、その気持ちとの距離は変わっていきます。
好きだった気持ちは、なくさなくていい。
その気持ちがあったから、今のあなたがいる。
忘れる方法ではなく、覚えたまま歩いていく方法を——
少しずつ、一緒に見つけていきましょう。
もし今、気持ちを少し言葉にしてみたいなら——
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